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ゆみのすけ日記

ゆみのすけ日記

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こちらでは「武道経験まったくゼロ」のワタクシ”ゆみのすけ”が、袴のはき方から練習し、お稽古場の雰囲気や行事、昇段試験で感じた事など、非日常的な出来事を思いつくままに綴っていこうと思います。
ユル~く書いていこうと思うので、お時間がおありの方はお立ち寄りください☆(^_^)ゞ


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目 次

壱巻~居合入門!
弐巻~袴のはき方
参巻~居合刀について
四巻~何年くらいで何段に?
五巻~昇段試験の申し込み

壱巻~居合入門!

ある日突然駅のホームで、「居合をやろう!」と思いたち、電車を待ちながらググッて見つけたのが、こちらの「横須賀居合道会」でしたが、

「トリマ家から近いし、お月謝も安いからここにしよ☆」と見学を申し込んだのでした。

もちろん剣道はおろか武道の心得はまったく無く、相談する相手もいないので、ただひたすらネットを読みあさっていましたが、

居合を習っていらっしゃるある女性の方のブログが目にとまり、「これなら私も出来るかも!」とやる気になったのです。

実際にお稽古を見学させていただくと、対応してくださった先生のアタリがやわらかくて、武張り過ぎず、さりとてにぎやか過ぎず、落ち着いてお稽古出来そうなのでそのまま入会することにしました。

ただ私の場合、職場が東京なのでヘコたれて休むことも多く、教えてくださる先生方には本当に申し訳ないのですが、それでもなんとかこの秋に、

1年間のお稽古を経て、「全日本剣道連盟制定居合」の一級に合格することができました。
(本当に諸先生方、ありがとうございました!)

半年後の来年の4月に初段の試験が待ってますが、なんとか刀剣女子としての道筋が見えてきた今日この頃です。

これを読んでくださっている方で、「私もはじめてみようかな・・?」と思っている方もおられるかもしれないので、次の弐巻からはお稽古着や道具のそろえ方について書こうと思います☆

弐巻~袴のはき方

野球ならグローブやバット、テニスならラケットがいるように、居合ではとりあえず刀がいります。

「模擬刀とはいえ重いのではないか!?」と心配しましたが、学生時代はソフトボールでシゴかれたので、貸していただいた居合刀が金属バットより軽かったので、なんとか振るのをクリアできました。

問題は稽古着や袴の着付けで、もちろん袴をはくのは生まれて初めて!?

男性ばかりの中で袴のはき方を教えていただくのはメチャクチャ気まずいと思い、さりとてジャージでお稽古では、いつまでたっても所作を覚えられないので、

とりあえずネットで購入した稽古着が届いた瞬間から、「袴のはき方」の動画を見て自宅で練習しました。

ビックリしたのは異様に長い袴のヒモ!?

「どうやって巻くの?」と思ったら、「へぇ~!そうやって巻くのぉ☆」という感じでした。

ハッキリ言って居合の稽古着をなんとか無難に着れるようになるまで、しばらくかかったように思います。

もし「出来るだけ早く昇段試験を受けたい!」と思われる方は、剣道や合気道のたしなみがなかったら、早めに稽古着を購入して着付けの練習をすることをおすすめします。

「試験のカタは覚えたけど、袴がはけない!」なんて悲惨なことになりますし、昇段試験の受験者に外国の方が意外と多いのに驚きました!

しかも手慣れた手つきで着付けをしているのを目の当たりにすると、日本人のDNAを持っていながら「負けた・・」と思いました。

コスプレ気分を味わうためでも良いですから、とにかく着崩れしない稽古着の着方や袴のはき方に慣れておくのは肝要だと思います。

参巻~居合刀について

まずは女性が居合をはじめるにあたり、不安になるのは居合刀の重さではないでしょうか?

私はとっても重いものを想像していたので、初めて居合刀を手にしたとき、「思っていたより軽いじゃん!?」と思ってしまいました。

実際の重さを数字にすると、下の表が一般的のようです。(*流派によって多少違います)

 身 長  長 さ  重 さ
155~
160cm
2尺2寸5分 ~
2尺3寸 
720~750g
160~
170cm
2尺3寸 ~
2尺4寸5分 
750~770g


刀は腕だけで振るわけではないので、正しい刀の振り方が出来るようになれば、重さもさほど気にならなくなりますが、もちろん初心者には軽めの刀を貸していただけます。

拵え(こしらえ:刀のつくり)は刃の部分以外の鞘(さや)・鐔(つば)・下緒(さげお)などは真剣と同一かほぼ同じです。

私は長く続けるつもりだったので自分の刀を購入しましたが、納期に3ヶ月くらいかかりました!?

たびたび納期延期のメールを頂きましたが、お店の方いわく「鞘の漆が乾かないので・・」と聞いてさすが“手作り一点もの”と思いましたよ!

ちなみにそのお店では、

「価格に付いては初心者の方でよく買われる居合刀はおおよそ3~5万円くらいのものが多いです。2~3段を目処に5万円以上の居合刀に買い換えられて、4~5段で真剣を買われる場合が多いです」

とのことです。

私は今の刀に非常に思い入れがあるので、ずっとこれで良いと思いますし、刀のためにも頑張ろうと思っています☆

四巻~何年くらいで何段に?

居合に興味を持たれた方は、まず何年で何段くらい取れるのか気になると思います。

子供のお習字やそろばんと違い、大人の居合はいきなり1級から始まりますが、1年に春と秋の2回昇段試験が行われます。

その受験の時期に実力が伴ない、先生のお薦めがあれば受験できますが、受験までの期間は人それぞれで、半年の方もいらっしゃれば、私は入門1年後に受験しました。

1級の合格率は98%でほぼ全員合格できますが、それだけに「落ちるワケにはいかない!」とヘンなプレッシャーがかかりました。

まあ普段のお稽古どおりに出来れば大丈夫ですし、半年後には初段受験が待っていますからね!

以下に初段から5段までの受験に関する年数を書いておきます。

段位 受験条件 修業年数
初段 1級取得後半年以上 1年以上
二段 初段取得後1年以上 2年以上
三段 二段取得後2年以上 4年以上
四段 三段取得後3年以上 7年以上
五段 四段取得後4年以上 11年以上
        

五巻~昇段試験の申し込み

居合の一級から五段までの昇段試験は4月と10月の年に2回行われますが、申し込みは二ヶ月前くらいに申し込みます。

私も半年前に意気揚々と申し込みをしたのですが、「これに名前を書いてください」と会長に渡されたのが、一枚の短冊と筆ペンでした。

「大きく書いてくださいね。それに楷書じゃないと受け付けてもらえないので」と言われましたが、普段はパソコンばかりで文字を書く機会がめっきり少なくなりましたし、いきなり筆ペンでと言われても・・。

1文字2.5センチ四方くらいに楷書と言われてかなり動揺しましたが、とりあえず小学生のような文字で私のフルネームを書き込みました。

試験当日、会場で目にしたのは、そのつたない文字の短冊で、それが受験者の整列位置を示す名札に使われていたのです!!!
(ヒェ~~!?)


私だけ妙に大きな字で、まるで“さらし首”のようにかかげられていましたが、その時、心ひそかに誓ったのでした。

「次回の受験のために筆ペンの練習をしよう」とっ!

それから何種類かの筆ペンを買い、私が一番書きやすい“マイ筆ペン”にたどり着いたのですが、もう4月の昇段試験の申し込みなので、また名前の書き方の練習を始めようと思う今日この頃です。

ちなみに、筆ペンで短冊に名前を書くというのは神奈川だけのようで、職場で剣道の有段者の方にお聞きしたら「それ、神奈川だけだよ!東京はないもん。私もビックリした!」とおっしゃっていました。
(まさかの“神奈川ルール”!?)


まぁ、毛筆で文字が書けるのも、「武士のたしなみ」の一つなのでしょうね☆
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